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ロペスオブラドール大統領の新型コロナ感染リスク?メキシコペソの最新見通し

世界中で金融市場が大荒れですが、投資家の皆さんは無事にお過ごしでしょうか?

新型コロナの感染拡大に伴う景気後退リスクやサウジアラビアの増産による原油価格の大幅下落など、リスクを上げ始めたら本当にキリがないですよね。

現時点では、アメリカが各国とドルの供給協定(通過スワップ)を結んだことで、一旦為替市場は落ち着きを取り戻してきていますが、今後またいつ暴落が起こるのかと気が気じゃありません。

特に、スワップ生活を目指して新興国通貨をホールドしている人たち(管理人含む)にとってはなかなか苦しい展開ですね。

管理人が保有しているのはメキシコペソ/円ですが、絶賛歴史的な安値を継続中です。

一刻も早く底を打って安定して貰いたいと願わずにはいられません。

大局的なメキシコペソの見通しについては、以下の記事で触れています。

メキシコペソ暴落の理由は?今後の見通しや回復の可能性について考察してみる

今回はもっと身近(?)なメキシコペソを揺るがしかねない話題に触れたいと思います。

ロペスオブラドール大統領の新型コロナ感染が待ったなし

メキシコでも多分に漏れず新型コロナの感染が拡大しており、先週末にはメキシコ保健省が『サナ・ディスタンシア(sana distancia)』と呼ばれる取り組みを始めました。

これは、国民一人一人が、社会的な距離を保つように推奨する取り組みで、不要不急の外出や集会など人々の移動を制限させています。

そうやってメキシコ全体として新型コロナ感染拡大防止に向けて取り組もうとしている中、国のトップであるロペスオブラドール大統領の行動が注目を集めています。

本来、保健省が掲げる『サナ・ディスタンシア(sana distancia)』を率先して行い、示しを付けなければならない立場だと思いますが、大統領はこの取り組みを[完全に無視]しているのです。

大統領は保健省の忠告を無視し、全国で集会を繰り返しています。

更に、集会では集まった支持者に対し、握手やハグなどのリップサービスも盛大に行っています。

これには国民全体から非難の声が多く上がっています。

その他にも、大統領が行っている定例記者会見で、会見前に手の消毒を促されても、これを拒否。

また、マスク嫌いで知られ、どのような状況でもマスクを着用するのを嫌がっているようです。

これに対し、カルデロン元大統領はTwitter上で、「ロペスオブラドール大統領が新型コロナウイルスの感染源になるかもしれない」と皮肉交じりに批判しました。

周辺諸国では公共交通機関の停止や国境の封鎖など、国を挙げた対応が進められていますが、それとは対照的な印象です。

これでもし大統領自身が感染したとなれば、メキシコにとって政局が混乱しますし、仮に無事だったとしても、将来的に支持率の低下につながっていく可能性があります。

トランプ米大統領のように、強い大統領を演出したいのかもしれませんが、闘う相手が間違っていますよね。。。

(他にも新型コロナウィルス関連の記事を書いています。お時間があればご一読ください。)

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