日本でも未だ勢いの衰えない新型コロナウイルスですが、世界では更に猛威を振るっています。
日本では志村けんさんや岡江久美子さんなどの死が大きな話題となりましたが、世界では更に大きな規模で犠牲者が出ています。
有名人の死は政治家の自粛要請よりもはるかに大きなインパクトがあるように感じます。
そういった想いから、新型コロナウイルスに感染し、残念ながら命を落とした有名人を調べることにしました。
これを機に一人でも多くの人が認識を改めて貰えることを願わずにはいられません。
以下では、特に被害が大きなアメリカの犠牲者についてまとめました。
（米国以外については以下をご覧ください。）
【随時更新】新型コロナで死亡した世界の有名人・著名人まとめ（俳優、タレント、ミュージシャン、スポーツ選手、政治家など）
北アメリカ
【米国】 【マーク・ブラム/マーク・ブルーム（Mark Blum） / 俳優】 
アメリカの俳優であるマーク・ブラムさんが、3月25日、新型コロナウイルスによる合併症のためニューヨークの病院で死去しました。
享年69歳でした。
1950年、ニュージャージー州生まれで70年代から俳優として活躍されていました。
映画「クロコダイル・ダンディー」をはじめとした出演作で知られ、最近ではNetflixのサイコ・スリラ―ドラマ『YOU ー君がすべてー』でペン・バッジリー訳を演じていました。
【フロイド・カルドス（Floyd Cardoz） / シェフ】 
ニューヨークやインドのレストランで活躍した世界的に有名なシェフ、フロイド・カルドスさんが、3月25日、新型コロナウイルスによる合併症のためニュージャージー州の病院で死去しました。
享年59歳でした。
ネット番組収録のため、インドに旅行した際、3月18日に陽性と判明し、病院で治療を受けていました。
ニューヨークのレストランで高級インド料理提供し、世界的に人気を獲得していました。
【テレンス・マクナリー（Terrence McNally） / 劇作家】 
世界的に有名な劇作家のテレンス・マクナリーさんが、3月24日、新型コロナウイルスによる合併症のためフロリダ州の病院で死去しました。
享年81歳でした。
ミュージカル「ラグタイム」「蜘蛛女のキス」をはじめ、台詞劇「マスター・クラス」「マザーズ・アンド・サンズ」などを手がけ、トニー賞を4受賞するなどされた方です。
現在、東京で上演されているミュージカル「アナスタシア」も氏が手掛けたことで知られています。
近年、肺がんを患い克服したものの、慢性的な肺疾患に苦しんでいたそうです。
【アダム・シュレシンジャー（Adam Schlesinger） / ミュージシャン】 
ニューヨークのパワーポップバンド『ファウンテンズ・オブ・ウェイン（Fountains of Wayne）』のオリジナル・メンバーとして知られるアダム・シュレシンジャーさんが、4月1日、新型コロナウイルスによる合併症のため死去しました。
享年52歳でした。
ティンテッド・ウィンドウズやアイヴィーといったバンドでも活躍し、作曲家・プロデューサーとしても映画『ラブソングができるまで』など多くの映画音楽を手掛けるなど、幅広く活躍されていました。
アメリカのドラマ『クレイジー・エックス・ガールフレンド』ではエミー賞も受賞しています。
【エリス・マルサリス（Ellis Marsalis） / ピアニスト】 
ジャズが盛んなニューオーリンズで「ニューオーリンズの父」と呼ばれるピアニスト、エリス・マルサリスさんが、4月1日、新型コロナウイルスによる合併症のため死去しました。
享年85歳でした。
氏の父親は公民権運動支援者で、故キング牧師らが愛用したモーテルをニューオーリンズで営んでいました。
そこで多くの黒人ミュージシャンと出会い、音楽の道を選んだと言われています。
教育者としても著名で、複数の大学で若い世代に対し音楽の指導を行っていました。
【ウォレス・ルーニー（Wallace Roney） / ミュージシャン】 
ジャズ・トランペット奏者の第一人者として知られるウォレス・ルーニーさんが、3月31日、新型コロナウイルスによる合併症のため死去しました。
享年59歳でした。
フィラデルフィア出身で、トランペットの巨匠マイルス・デイビス氏の影響を強く受け、アート・ブレイキー氏やトニー・ウィリアムス氏などの大物ドラマーのバンドに起用されました。
公演のためたびたび日本も訪れており、人気を獲得していました。
【ジョー・ディフィー（Joe Diffie） / ミュージシャン】 
米カントリーミュージシャンのジョー・ディフィーさんが、3月29日、新型コロナウイルス感染に伴う合併症のためテネシー州ナッシュビルの病院で死去した。
享年61歳でした。
1990年代に活躍し、98年にはグラミー賞を受賞するなど人気を博しました。
第2次大戦前から続く長寿音楽ラジオ番組『グランド・オール・オプリ』の25年来の主要メンバーとしても知られていました。
【バッキー・ピザレリ（Bucky Pizzarelli） / ミュージシャン】 
ジャズギタリストの第一人者として知られるバッキー・ピザレリさんが、4月1日、ニュージャージー州サドルリバーの自宅で死去しました。
死因は不明ですが、新型コロナウイルスに感染していたそうです。
享年94歳でした。
1950年代から、TV局のハウス・バンドのメンバーとして活躍する他、ベニー・グッドマンやフランク・シナトラなどのバンドでもサイドマンとして活躍していました。
その後、約80年間にわたり活躍し、伝説のギタリストと評されています。
息子のジョン・ピザレリさんもジャズギタリストとして有名です。
【パトリシア・ボスワース（Patricia Bosworth） / 女優・ジャーナリスト】 
女優として活躍した後にジャーナリストへ転向したことで知られるパトリシア・ボスワースさんが、4月2日、新型コロナウイルスによる合併症のためニューヨーク市のマウントシナイウェスト病院で死去しました。
享年86歳でした。
オードリー・ヘップバーンと共演するなど映画女優としての地位を確立した後、ジャーナリストへ転向し、マーロン・ブランドやモントゴメリー・クリフトなどの伝記を執筆していました。
【トム・デンプシー（Thomas John Dempsey） / 元NFL選手】 
元NFL（プロアメリカンフットボールリーグ）のキッカーとして知られるトム・デンプシーさんが、4月4日、新型コロナウイルスによる合併症のため死去しました。
享年73歳でした。
セインツ、イーグルス、ラムズ、オイラーズ、ビルズの5球団で11シーズン（出場127試合）にわたってプレーしていた選手です。
生まれつき右足のつま先と右手の指がないという障害を持ちながらも、フィールドゴール（FG）のNFL最長記録を保持していたことでも有名です。
【リー・フィエロ（Lee Fiero） / 女優】 
米映画女優のリー・フィエロさんが、新型コロナウイルスによる合併症によりオハイオの介護福祉施設で死去しました。
享年91歳でした。
スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『JAWS／ジョーズ』（1975年）、『ジョーズ’87／復讐篇』（1987年）で、キントナー夫人役を演じたことで知られる女優です。
40年以上にわたってマーサズ・ヴィニヤード島で暮らしていましたが、2017年に家族の近くで暮らすためにオハイオに移り住んでいました。
【ジョン・プライン（John Prine） / ミュージシャン】 
米国で著名なシンガーソングライターのジョン・プラインさんが、4月7日、新型コロナウイルスによる合併症のため入院していたテネシー州ナッシュビルの病院で死去しました。
享年73歳でした。
1971年にデビュー、シカゴのフォーク・シーンで人気を博し、ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランさんと並び、世界的にも高い評価を受けていました。
代表曲「エンジェル・フロム・モンゴメリー」は多くのミュージシャンがカバーしており、昨年にはソングライターのとして殿堂入りも果たしています。
また、2020年のグラミー賞では生涯功労賞に輝きました。
【リック・メイ（Rick May） / 声優・俳優】 
声優兼俳優として知られるリック・メイさんが、4月13日、新型コロナウイルスによる合併症のため死去しました。
享年79歳でした。
今年2月から脳卒中のリハビリのため介護施設で療養していましたが、新型コロナウイルスに感染し入院していました。
『Team Fortress 2』のソルジャー役が特に有名で、『スターフォックス64』のペッピー・ヘア役、『Age of Empires II』のナレーターなど数多くのゲーム作品に出演してきました。
【ハル・ウィルナー（Hal Willner） / TVプロデューサー】 
米国で著名な音楽プロデューサーのハル・ウィルナーさんが、4月7日、新型コロナウイルス感染による合併症のため死去しました。
享年64歳でした。
70年代に音楽業界に入り、80年代には音楽プロデューサーとして人気コメディー番組『サタデー・ナイト・ライブ』に貢献しました。
他にも、ルー・リードさんやマリアンヌ・フェイスフルさんらの作品を手掛け、2011年にはメタリカがルー・リードとコラボしたアルバム『Lulu』を共同プロデュースしていました。
【アレン・ガーフィールド（Allen Garfield） / 俳優】 
俳優のアレン・ガーフィールドさんが、4月7日、新型コロナウイルス感染による合併症のため死去しました。
享年80歳でした。
1970年代から俳優として活躍し、映画『ナッシュビル』、『カンバセーション…盗聴…』、『ペーパー・ファミリー』など数多くの映画・TVドラマに出演していました。
【チャールズ・グレゴリー・ロス（Charles Gregory Ross） / ヘアスタイリスト】 
ヘアスタイリストのチャールズ・グレゴリー・ロスさんが、4月8日、新型コロナウイルス感染による合併症のため死去しました。
享年44歳でした。
エミー賞にもノミネートされたヘアスタイリストで、エイヴァ・デュヴァーネイさん、タイラー・ペリーさん、リー・ダニエルズさんなどの作品に携わっています。
その他にも数々のハリウッド映画やTVドラマを担当していました。
【ジョン・コンウェイ（John Horton Conway） / 数学者】 
世界的に有名な数学者でテレビゲームの制作でも知られたジョン・コンウェイさんが、4月11日、新型コロナウイルス感染による合併症のため米ニュージャージー州の介護施設で死去しました。
享年82歳でした。
氏は1970年に発表した『超現実数』の業績で知られ、米プリンストン大学の教授を歴任して名誉教授に就任していました。
また、生命の誕生や死を単純なルールでシミュレーションする『ライフゲーム』でも有名です。
【アンソニー・カウジ（Anthony Causi） / カメラマン】 
有名なスポーツカメラマンであるアンソニー・カウジさんが、4月12日、新型コロナウイルス感染による合併症のため死去しました。
享年48歳でした。
ニューヨークポスト紙で25年間にわたってスポーツ関連の写真を撮り続けており、関係者の間では有名な存在でした。
氏はブルックリン出身で、メジャーのヤンキー・スタジアムやNBAニックスのマジソンスクエア・ガーデンを主な取材場所としており、その人柄と撮影技術から各選手から絶大な信頼感を獲得していました。
【アレン・ダヴィオー（Allen Daviau） / 映画撮影監督】 
ハリウッド映画の撮影監督であるアレン・ダヴィオー（ダビオー）さんが、4月15日、新型コロナウイルス感染による合併症のため死去しました。
享年77歳でした。
スティーヴン・スピルバーグ監督やバリー・レヴィンソン監督などの作品の撮影を担当していたことで知られています。
これまで『E.T.』『カラーパープル』『太陽の帝国』『わが心のボルチモア』『バグジー』の5作品で『アカデミー撮影賞』にノミネートされました。
【リー・コニッツ（Lee Konitz） / ミュージシャン】 
ジャズアルトサックス奏者のリー・コニッツさんが、4月15日、新型コロナウイルス感染による合併症のためニューヨーク市内の病院で死去しました。
享年92歳でした。
氏は『クールジャズ』の先駆者として、約70年にわたって活躍、マイルス・デイビスさんなどとの共演で知られていました。
【フレッド・ザ・ゴッドサン（Fred the Godson） / ラッパー】 
ニューヨーク出身のラッパー、フレッド・ザ・ゴッドサンさんが、4月23日、新型コロナウイルス感染による合併症のためニューヨーク市内の病院で死去しました。
享年35歳でした。
4月6日には、自身のTwitterとインスタグラムで新型コロナ陽性で入院していることを発表し、酸素マスクをする写真と共に「祈ってほしい」と訴えかけていました。
氏は2011年に、米ヒップホップを代表する雑誌『ＸＸＬ』の「FRESHMAN」として選出され注目を集め、多くのアーティストの作品にも参加していました。
【ロイ・ホーン（Roy Horn） / マジシャン】 
ラスベガスで伝説と呼ばれるマジシャン「ジークフリート＆ロイ（Siegfried & Roy）」のロイ・ホーンさんが、5月8日、新型コロナウイルスによる合併症のためラスベガスの病院で死去しました。
享年75歳でした。
「ジークフリート＆ロイ」は、ラスベガスで長年猛獣（ホワイトタイガー）を使ったイリュージョンを行い、80年代には日本でも公演を行っていました。
氏は03年のショーの最中にホワイトタイガーに襲われ重傷を負い、復帰を果たしたものの09年の公演を最後に引退していました。
相方のジークフリート・フィッシュバッカー氏（Siegfried Fischbacher）は「世界は偉大なマジシャンの一人を失い、自分はベストフレンドを失なった」とコメントしています。
【ケン・スノー（Ken Snow/Kenneth Snow） / サッカー選手】 
米国でプロサッカー選手（FW）として活躍したケン・スノーさんが、6月21日、新型コロナウイルス感染による合併症のため死去しました。
享年50歳でした。
学生時代、インディアナ大学在学中はNCAAでプレーし、1988年、1990年には優秀なプレイヤーに送られるハーマントロフィー（Hermann Trophy）を獲得していました。
その後、プロサッカーリーグに入り、マイアミフリーダムやシカゴパワーなどで活躍しました。
1994年～1995年のシーズンでは、40ゲーム/56ゴールを決めチームを牽引しました。 その活躍から、1995年のオールスターゲームに選出されました。
【ニック・コルデロ（Nick Cordero） / 俳優】 
ブロードウェイ俳優のニック・コルデロさんが、7月5日、新型コロナウイルス感染による合併症のためロサンゼルスのシダーズ・サイナイ医療センターで死去しました。
享年41歳でした。
4月に感染が確認され、症状の悪化から人工心肺装置ECMOなどを使用して集中治療を続けていたということです。 また、治療を進める中で右足に血栓が確認され、やむなく右足を切断する手術を受けていました。
主にブロードウェイミュージカルで活躍していた俳優で、「ウェイトレス」「ロック・オブ・エイジズ」「ブロンクス物語」といった多くの作品に出演してていました。
また、2014年には「ブロードウェイと銃弾」でトニー賞にノミネートされました。
（米国以外については以下をご覧ください。）
【随時更新】新型コロナで死亡した世界の有名人・著名人まとめ（俳優、タレント、ミュージシャン、スポーツ選手、政治家など）
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